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「あなた、中学の時にクラスの気の弱そうな子たちを集めて自分の下僕にしてたでしょ」
「え!」
「あんたたちは前世で私の下僕だったんだから私の言う事聞きなさいとか言っていいように使ってたでしょ」
「え……」
「言う事聞かないといじめたりパシリさせたりしてたでしょ」
「……」
全く、気位の高さだけそのまま今世に持ち越して、周りはみんな自分より下だと思っている。
そして高校に入っても同じ事を繰り返そうとしている。
「いい? 貴女と同じクラスにはね、王妃がいるのよ」
「え!?」
「いくら側室と言えども王妃には絶対に敵わない。分かるわよね」
「はい……」
「貴女はこれからその子の言う事を聞きなさい。絶対に逆らってはいけません」
「はい、それはもう……」
「その子の名前は栗本愛さんです」
「え!」
「これからは栗本さんの言う事を聞いて、他の子をいじめたりするのはやめなさい」
「はい……」
はい、勿論ウソです。私は王妃なんかではありません。でも今話しているのは私じゃ無い事になっているから私が王妃じゃ無いってバレても私は知らぬ存ぜぬで通すけど。
高校3年間で真弓由美の根性を叩き直してやる。
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