epirogue? No! Prologue!

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「でも良かった。姉さんが合格してくれて。もっと話がしたかったんだ」  合格してくれて? いやいや、アンタみたいに芸能活動の片手間に勉強してたのとは訳が違うのだ。私は合格するために必死で勉強してきた。どうせアンタは芸能人枠か一芸入試なんじゃないの? 「その鳥ってさ、もしかして鳳凰?」 「良く分かったわね」 「え〜、本物なんだ。初めて見た、嬉しいな〜」 「って言うか、アンタ……柚子木くんは視えるの?」 「視えてるから言ってるじゃん」  そりゃそうだ。 「いいなぁ、鳳凰が付いてれば何でも出来るじゃん。羨ましいなぁ」 「そんな事ないよ。別に付いてても何かしてくれる訳じゃないし」 「そうなの? でも合格出来たのも……」 「実力です!」  本当に失礼な奴だ。
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