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(まぁ、今はそんなこと考えてても、しょうがないんだけどさ。)
だって。今の状況には関係ないんだし。名前を借りただけなんだから。でも、名前もそうだが、そのテの小説に詳しい(ごく僅かの)友人から聞いた話では、銀髪・紫瞳 と言う設定は多いらしい。
ティアラは、自分の想像力・独創力の乏しさに頭を抱えたくなった。とは言え『ティアラ=セレスティア』と言う名前以外は、ティアラ自身ではなく、あの女神が考えたものかも知れないが。
(『乙女ゲームの世界に転生』とかってよく聞くけど、ここがそうでも、原作のゲームもわかんないしなぁ。)
施設育ちのティアラには、娯楽の為のゲームに費やす金銭などなかった。そもそも、『衣食住』に必要最低限の物を揃えるのに、精一杯だったのだ。
そんなティアラには、ゲームでさえも『贅沢な嗜好品』であった。五千円~のゲームなどに費やす余裕など、あろうはずもない。
節約・倹約出来るものは、とことんまでやるのが、ティアラの信条だったからだ。そこで、ふと気付いた。
中堅とは言え、貴族令嬢に転生するより、それに仕えるメイドとかに転生した方が、遥かに向いてるんじゃないか、と。
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