地獄のヴァレンタイン 当日 アザーサイド II

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地獄のヴァレンタイン 当日 アザーサイド II

地獄のヴァレンタイン 当日 アザーサイドII 目の前の型に入ってるのはチョコレートなんだ、中身は。 でも、形はね、、、、 あ〜〜恥ずかしい! 先日、型取りされた日のことを思い出しながら僕は真っ赤になるか。 頑張ってよ!杏果〜 勃ki勃ki〜 と言われても一人じゃ無理。 王国が優しく後ろから僕の裸の 身体中掌で唇で愛されて、 もう欲しいってお願いしたところで、大好きなおっきいのが僕のアソコをグッグッとローションたっぷりでフリフリしながらみっちりとはめられて、 サンドラさんの、 「 よーしよし!」 ってバックオーライみたいな掛け声が感じちゃって振り切れそうな頭の中に木霊していた。 まぁ、バックオーライっていうの、当たってたけど…… 思い出すと、 いや、ここじゃダメだよ…… 大人しくして…… そして、今、アレの擡げた頭をテーブルの角で抑えつけ、 サンドラさんの朝から正に熱唱の(オタマ持った踊り狂うため飛び散るチョコを避けながら) チョコレイト・ディスコを聞きながら手は機械的にチョコの詰まった型を次々と冷やしていく。 「 うん? 」 熱唱が終わり次の曲がチョイスされてるのかサンドラさんがこちらを向き直る。 「 割井さん? 誰 」 「 え?割井 さんは、えーっとその 杏果のおやじさんの恋人 」 「 おやじさんの? ふーん 」 何ですか、その思わせぶりな言葉は。 「 ふーん、ま、いっか 」 「 ほれほれ、あと2時間でパーティーは始まる 安藤、急げーーーーー!」 「 なんで、俺ばっかし 」 再度、オタマが僕の頭上を通過した。 「 熱! 」 あー、王国。パーティーまでにボロボロになりそう…… 今日昼過ぎからサンドラさん主催の 『 寂しいゲイのための ヴァレンタインパーティー』 がある。 僕たちはその入場券を製作中。 これが入場券なんて、 ゲストが首からぶら下げるなんて、 みんなに僕の アレの大きさが……涙。 それをしゃぶられて食べられちゃうかも、なんて〜 うわぁ、地獄だ……
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