少女のゆめ

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白い砂浜、暁の海。 静まりかえった空間に、さざ波が響く。   瞬間、瞳が合った。   白い肌、 の髪。 ふっくらとした唇、細い手足、真っ直ぐな瞳。 水色のワンピース。 まだ、少女だった。   「早起きだね」   私は近付き、少女の手を取る。 不思議と、抵抗は無い。 そのまま腕を優しく撫で、頬を指でなぞる。 擽ったそうに身悶えする少女を私は抱き締め、その紅い唇に自分のを重ねた。 そして。 砂浜に私達は倒れ込む。   ワンピースをスルリと下ろすと未成熟な平べったい胸が露わになった。 その、小さな桃色の突起に舌をあてると少女の躰がピクンと弾む。 ショーツは既に濡れていた。 守るべき茂みの無い其れは酷く無防備で、簡単に侵入を許す。 蕾を軽く弄び、様子を伺う。 快感だった。   弾む小さな躰と共に、蜜が溢れ出す。   私は其処に、容赦無く自らの楔を打ち込み、少女はすんなりと私を飲み込んだ。 蜜、匂い、躰…。 彼女は…………………。       「おい!」   情事を終えた私達の後ろから声がした。 振り返ると小肥りな男が立っている。すると、   「ちょうだい」   声に反応するかのように少女は手を差し出した。 私は驚いたが少女の目線はシャツのポケットにある財布に向けられていたのですぐに理解した。 金を渡してやると少女は逃げるように男の元へ駆け出す。 男は金を受け取ると満足そうに少女の頭を撫でた。 朝日が昇る。 少女は花のように笑った。 END
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