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大男の正体
「椿。つばき、つばきっー。。。!」誰かの声が聞こえる。一体誰なんだ?確かに聞こえるが、それは私の名前だけで語尾まで何を言っているのか分からない。そう感じた瞬間に目を覚ました。うん?なんだこの感触??柔らかく、ふかふかしている。まるで、子羊の羽毛のようだ。うっひゃーめっちゃ気持ちいいこんなこと今まで経験したことないよってしみじみ思う!半分目を覚まし気味に目を2つ開けてみるとふかふかもふもふのベットと毛布だ。最高かよ〜と思いつつ上体を起こした。ここどこ?って思うほど豪華な景色だ。。まるで小高い屋敷に住んでいるお姫様みたいに、眠り姫のように目を覚ました。「あっあのここどこ?」一言だけ喋り、耳を澄ましていると「ようやく起きましたね!」と言う声が・・・。誰っっ?思いつつ確かに男の気配を感じた。「僕は、あなたを街の路地で救ったんだよ。」と言う男。たぶんだけど、いい人に違いない!間違いなく!椿は、その男の事についていろいろ聞いてみることにしてみた。「ありがとう!こんなに助けてくれて感謝しています。」生まれて初めてこんなに優しくしてくれたように思えた。今まで友達は少なく、男女の仲は悪くなっていたっけ。。。ダメだな。こんなこと考えていて!コミュ障が
でるけど。。頑張って話してみようと思った。男は、「大丈夫?良かった。無事で本当に良かった〜!」そう言うと、テーブルに置いてあったホットレモンを紅茶用のTeaカップに入れながら、「外は寒いから、こんな日は温かいホットレモンに蜂蜜をレモネードみたいに入れて飲むと体が暖まりますよ!」と言ってこちらにカップを渡してくれた。なんか悪いななんて思い、頭を掻きながら、それと同時に最高にいい人すぎると心の天秤が傾いた気がした。「自己紹介がまだだったね。僕は、医者の天海吉生です。これからよろしくお願いしますね。」身長が高身長の上にイケメンな眼鏡くんだと思い、胸がドキドキ鼓動が高鳴った。椿は、こんな出会いなんて大変貴重な経験だと感じた。上空を飛ぶたんぽぽの綿毛が光を浴びながらふわふわと飛んでいく姿が見えた。
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