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目を開けると何故か体の感覚がなかった
と、いうより体がなかった。
手も足も耳も目も!?
開けている感覚はあるのに…
あれ、そういえばなんで私ここに居るんだっけ?
というよりここどこ!?
「目を覚ましたか、娘よ」
急に後ろから声が聞こえ思わずびっくりして振り返ると、そこにはまるで○仙人のようないでだちのおじいさんがいた
「え、っと…誰ですか?」
思わずツッコミを入れたくなる衝動をぐっと抑えて尋ねると、おじいさんは一瞬驚いたような顔をしたが、にっこりと微笑んで
「○仙人じゃよ」
なわけあるかーい!
「盛大なツッコミじゃの」
ほっほっほと笑う変なおじいさんを見つめていると
「実はな、お主の助けた猫は人間界に旅行中の弟子なんじゃ…
猫の姿だし、木登りとか楽勝じゃね?とか思ったら、足を滑らせてしまったんじゃと…
本当に申し訳なくての…、お主は死んでしまったわけなんじゃが」
死んだ…
あー、そっかうん、わかった
わかったわかった
助けて死にましたーパターンね
よくあるやつだよね、うん、アニメではね
「あ、やっぱ死にました?」
「おお、なんか軽いの…ノリが…」
いや、なんとなくそうかなと思ってはいたけど、まぁ痛いまま病院生活もいやっちゃ嫌だしなぁ
あー、やばい課題終わってないのに!
あ、でももう死んじゃったんだっけ?
お母さんとお父さん心配してるかな…
心配っていうか、もう死んじゃったわけなんだけども…
「本当に申し訳ないんじゃが、流石に1度死んでしまった魂を元に戻すことは理として、わしでも無理なんじゃよ
と、いうわけで話は本題に移ろうかの。
わしの力でお主のことは軽く調べさせてもらったのじゃが…RPG、好きじゃろ」
何故それを!!!
「しかも、MMORPG…やってみたいとずっと言っておったじゃろ」
それもバレてる!?
「と、いうわけでじゃな…
元の世界に戻すことは出来ない代わりにそういう世界にYou行ってみないかい?」
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