Les Fleurs du mal

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“黄巾の乱”が終結するも、その争乱が朝廷に与えた影響は大きく、朝廷の権力は急激に衰退することとなった。 弱りきった朝廷内では十常侍(じゅうじょうじ)と呼ばれる10人の宦官達と、大将軍・何進(かしん)との争いが勃発する。 その最中に皇帝が没すると何進は十常侍討伐の詔を発したが、これを知った十常侍は先手を打って何進を殺害。しかし、その十常侍らも何進の部下らに殺されてしまった。 何進の呼び掛けに応じて進軍していた涼州(りょうしゅう)の雄・董卓(とうたく)はその後も洛陽(らくよう)へと留まり、強大な武力を背景に権力を振るうようになった。遂にはときの帝であった少帝(しょうてい)を廃して献帝(けんてい)を擁立し国の実権を握るまでになる。 董卓の横暴に耐えかねた司徒・王允(おういん)は養女の貂蝉(ちょうせん)を董卓とその養子である呂布(りょふ)の間に送り込み、呂布の手によって董卓を討たせるという策を実行する。 ***
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