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都市部に現れたバケモノが凶暴化したのは事実だ。しかし、対処方法は未だに割り出されていなかったのである。解析に乗り出した博士はVRシュミレーションを用いてバケモノの出現課程をいくつか想定して現れる課程、増える課程を研究することにしたのだ。女子高生の場合は“バケモノが増えるのは人間の愛情が原因”ということを想定してシュミレーションをした結果だった。
「増える速度、バケモノの出現頻度、諸々から愛が原因ナワケではなさそう……」
「こんなばかげたシュミレーション、何になるんでしょうか」
「ナニカにはなるよ。絶対に」
博士の目には強い希望。
愛ではない、もっと他の何かが要因になっているのだ。
都市ではバケモノが、暴れている。
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