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その時はお互いに会おうとしなかったが、何せ二人は親友だから一緒に夏休みの宿題をやる約束をしていて、その日がやって来た。
健一は自転車で隆の家に向かう中、隆はあの時、僕に気づいただろうか?気づいてなきゃ良いがと敵対視することを恐れ、そればかりを願っていた。
一方、家で待つ隆もそう願っていた。
だから二人は顔を見合わせてからも宿題をやっている最中も、お前、直美のことが好きなんだろとテレパシーで通じ合っているように胸の内で問いかけ合っていた。
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