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街中であれと出会しても目を合わせてはいけない。「あの娘と目を合わせたら闇に連れ去られる」、そんな噂が立った。
そのうち街人が噂する黒いお化けに人々は恐れを抱き、その恐怖から避けるように、街の景色から消していった。顔を見るのも恐ろしければ、その声を聞くのも恐ろしい。
あゝ恐ろしやと思えば思うほどに「居ない存在」として目を背けだして幾分経つ。
闇に飲み込まれたのは、街人ではなく、その黒服の娘の方であることを誰も知らない。
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