第一章魔王復活と勇者達

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   「ハル、ルカ、無事か?」    「な、なんとか……」    「ボクも大丈夫です。」    「はぁ……よかった。」    「あの隊長さん、他のお仲間さんは無事に試練を乗り越えたのでしょうか?」    「俺にもわからん。でも、きっと大丈夫なはずだ。」    そう、3人は無事に試練を乗り越えていた。    「隊長、これからどうします?」    「確かあのとき試練を乗り越えたらある場所に全員が集まることになっているんだが……」    「ボク、少し休憩したいです……」    「そうだな、お前達2人もよく頑張ってくれたから少しだけ休憩するか。でも、試練を乗り越えたからといって油断はするなよ。」    「はい、隊長さん。」    ーーさか戻ること数時間前ーー    ギィーーー……    「ハル、ルカ、そっちに魔物が2体行ったぞ。気を付けろ。」    「了解。」    「了解です、隊長さん。」    シャキーーン……    ズバーン……    ガァァァァァ……    1体1体確実に倒していく3人。 だが、2人は油断したのか背後から魔物が襲いかかって来るのに気付かなかった。 だが、隊長のみがそれに気付き魔物に近付き倒す。    「……! 2人とも危ない。」    「え?」    ズバッ………    「ハル、ルカ、怪我はないか?」    「うん、隊長が助けてくれたから。」    「はい、隊長さんが助けてくれましたので大丈夫です。」    「よし、まだ試練が始まったばかりだから絶対に油断だけはするなよ。」    そう、試練は始まったばかり。 本当の目的は勇者と共に魔王を封印すること。 それまでは誰1人かけることなく共に魔物を倒していくんだ。    「隊長さん、そっちに魔物が行きましたよ。」    「あぁ、任せておけ。たぁーーーっ」    ギャーーーー……    「流石です、隊長さん。」    「やっぱり隊長はすごい……」    「そんなことはないさ。俺も、2人に助けられたことがあるからな。」    「ううん、そんなことないですよ、隊長さん。」    「そうだよ。それにおれ、隊長に憧れてるから……」    「へへっ、嬉しいことを言ってくれるな。でも、話はコイツら全て倒してから聞こうじゃないか。」    ガァァァァァ…    ギャオォォォォンッ    「ちっ……」    「隊長さん……!」    「隊長……!」    「大丈夫だ。ハル、ルカ少し作戦がある。」    「作戦ですか?」    「あぁ、俺が囮になっている間に少し魔物達を倒してほしいんだ。頼めるか?」    「任せください。」    「うん。」    2人に作戦を話し、承諾を得た。    「よし、行くぞ。」    「了解。」    「了解です。」    隊長は囮に、ハルとルカは隊長の作戦通りに動き出す。    「俺が相手だ。此方に着いてこい。」    ドドドドド………    (よし、作戦はうまく言った。ハル、ルカ俺が引き連れてる間に少し魔物を倒してくれよ。)    「ハル、いくよ。」    「了解です、ルカさん。」    ズバーン……!    「えーいっ」    ピシューーンっ……!    ギャオォォォォンッ……    ドーーーーン    何処からか魔法攻撃が飛んできて、魔物に命中し……    「ルカさん、さっきの……」    「うん、おれじゃない。」    「それに隊長さんじゃないとすると、誰なんでしょう?」    「うーん……でも、今は魔物達に集中しないとな。」    「あ、そうでしたね。」    ハルとルカは残りの魔物を次々と倒していった。    「よし……ハル、このくらい倒せたら大丈夫だと思うから囮になっている隊長にテレパシーを使うんだ。」    「はい、ルカさん……」    そう、ハルはテレパシーが使えるのだ。 そして、ルカに言われた通りにテレパシーで隊長に報告した。    「隊長さん、聞こえますか?」    「ハルか。あぁ、聞こえている。」    「魔物の数が少なくなったので、戻ってきてください。」    「そうか、作戦は成功したんだな。」    「はい!ですが、隊長さんに伝えたいことがあるんです。」    「わかった、直ぐに戻る。」    隊長は直ぐに2人の元に戻った。 そして、残りの魔物を3人で一気に倒していったのだった。    ーー現在ーー    「そう言えばハル、俺に伝えたいことがあるって言ってたよな。」    「は、はい。言いました。」    「それで伝えたいことを話してくれないか?」    ハルは隊長が囮になっている間におこった出来事を話し始めました。    「実はですね、隊長さんが囮になっている間、ボクとルカさんで魔物達を倒していたはずなのですが、何処からか魔法攻撃が飛んできたんです。」    「それはどう言うことなんだ?」    「ボクにもわからないんです。ですがきっとボク達の敵ではないことは事実なんです。」    「おれも、ハルと同意見だと思う。」    「ハルとルカがそう言うのであればそうかもしれないな。」    隊長は2人の言っていることに納得したのです。    ☆★☆★☆★    レイヤー(仲間)    名前:ハル    性別:男    年齢:13歳    誕生日:7月7日    種族:人間    その他:テレパシーが使える。仲間になついている。とても純粋な子である。隊長に憧れ、ともに行動をする。    武器:剣    ☆★☆★☆★    レイヤー(仲間)    名前:ルカ    性別:男    年齢:15歳    誕生日:3月8日    種族:人間    その他:ハルを弟のように可愛がり、隊長を信頼している。    武器:剣    ☆★☆★☆★    レイヤー(仲間)    名前:カナタ    性別:男    年齢:17歳    誕生日:9月18日    種族:人間    その他:ハルとルカの隊長であり、2人に信頼されている。ヤマトの親友でシュリと面識がある。    武器:剣    ☆★☆★☆★    崖の上にて、幼い子を抱き抱えてる人物がいた。    「まったく君は勝手に他の子達の試練の邪魔をしたらめっですよ。」    「ご、ごめんなさい。でもルイ、どうしても攻撃魔法を使ってみたかったの。コホッ……コホッ……」    「ほら、ごらんなさい。体が弱いのに無理して魔法攻撃をするからですよ。」    「ハァ、ハァ……」    「ルイ、今、お薬をあげますからね。これを飲めば少し楽になるはずです。」    「ん……」    ーーゴクリッ………ーー    薬を飲ませ、ルイを抱いたままレイヤーが集まる場所へ立ち去っていきました。    ☆★☆★☆★    レイヤー(仲間)    名前:ルイ    性別:男    年齢:6歳    誕生日:3月8日    種族:エルフと人間のハーフ    その他:人間とエルフのハーフであり、生まれたときから体が弱い。見た目は人間の子どもだがエルフ並みの魔力を持っているため、魔力を使うと発熱してしまう。シュリと会ったことがあるが覚えていない。    武器:ステッキ    ☆★☆★☆★    レイヤー(名前)    名前:ヤマト    性別:男    年齢:1000歳以上    誕生日:8月9日    種族:エルフ    その他:ルイのお世話係。シュリとお馴染みで、仲良しである。カナタの友人。    武器:杖    ☆★☆★☆★    「ハル、ルカ、そろそろ出発するぞ。」    「了解です。」    「了解。」    3人は再び歩き出しました。    「うーー……」    「隊長、どうしたんだ?」    「もしかしてお腹でも痛いんですか?」    「あ、いや、腹は痛くないから平気だ。ただな……」    「もしかして、あの攻撃のことですか?」    「あぁ、その通りだ。どうにも引っ掛かってな。」    「隊長、それはどういうことなんだ。」    「隠しても仕方ないな。」    2人にある人物の話をし始めました。    「俺には、ヤマトと言う友人がいる。種族はエルフなんだがな。」    「じ、じゃぁ、さっきの攻撃はヤマトが?」    「いや、ヤマトじゃない。」    「なら、誰なんでしょうか?」    「えっと……確か聞いた話ではルイと言う幼い子がいるんだ。数年前なのだがこの写真を見てくれ。」    そう言うと隊長は持ち合わせていた写真を2人に見せた。    「うわー、可愛い赤ちゃんです。」    「けど、この赤ん坊弱々しい感じがする。」    「あぁ、ルイは生まれたときから体が弱いんだ。」    「えーーー!!」    「あの、まさかと思いますがあの魔法攻撃をしたのって……」    「その可能性が高い。」    「いやいや、だってルイは体が弱いってさっき隊長が。」    「ルイは体こそ弱いがエルフ並みの魔力を持っているんだ。」    「ん?ちょっと待って。エルフ並み?」    ルカは疑問に思っていた。    「ルカ、どうしたんだ?」    「隊長、さっきルイはエルフ並みって言ったよな。」    「あぁ、言ったが。それがどうかしたか?」    「ルイはエルフ属なんだよな。」    「いや、ルイは人間とエルフのハーフなんだ。」    「ハーフなんですか?」    「ま、ルイとヤマトに会えばわかるさ。2人とも急ぐぞ。」    3人は急いで歩き出した。    ーーカサカサカサッーー    3人が去ったあと、なにやら茂みの中で話し声がした。    「クッフフフッ。あいつらなかなかやるじゃないか。なぁ、泣き虫さんよ。」    「お、俺は泣き虫などではない。」    「まぁ、そう強がるなって。」    「強がってなどいない。と言うか、何でお前が此処にいる。」    「どうせ俺様がいないとお前は迷子になるくせによ。クッフフフッ……」    「お、俺は迷子などにはならない。ただ……」    「クッフフフッ……まぁまぁそう言わずに俺様と行動しようぜ。」    「こ、断る。」    「あっそ……じゃ、勝手にしろ。」    「い、言われなくてもかってるにする。」    「あ~、言い忘れていたがこの辺りには怖~いお化けが出るだったな。ま、せいぜい1人で頑張れよ。クッフフフッ」    一言言い残し、姿を消してしまいました。    ピューーーーウ……    「ひゃぁ……。な、なななんだ。ただの風か。あいつが変なこというから……」    クッフフフッ……    一緒に行こーぜ……    「ウギャア~~ッ……」    悲鳴をあげ気を失ってしまいました。    「クッフフフッ……。やはり怖がりだな。」    ……○X△□○△………    ・・・・・1時間経ち    「いつまで気を失ってんだ?早く起きろよ。それとも目覚めのキスでもしてやろうか。クッフフフッ……。んーーっ」    「うわぁーー。けけけけ、結構だ。」    「ちっ……」    「ちっ…じゃない。お、お前、俺になんてことをしようとしてるんだ。俺はお前と種族が違う。」    「そんなもの俺様には関係ないぜ。クッフフフッ……」    「お、俺はラビット族で、お前はスネーク族だろ。」    「そうだけど。それがどうかしたか?クッフフフッ……」    「いちいち笑うな。腹立つ……」    「クッフフフッ……まぁまぁ、そう怒るなよ。俺様はあんたが大好きだぜ。」    「俺は大嫌いだ。」    「そうか、じゃ、本当に1人で此処まで来いよ。じゃーな。」    ギュッ………    裾を握り締める    「ま、待て……俺を1人にするな。」    「クッフフフッ……。やっぱり怖いんだな。いいぜ、そのまま掴まっていろ。」    「え、うぇぇぇ!」    2人は一緒に行動し、集まる場所へ急いだのであった。    ☆★☆★☆★    レイヤー(仲間)    名前:ピーター    性別:男    年齢:17    誕生日:10月10日    種族:ラビット    その他:強がりだがとてもびびりで泣き虫。よく迷子になる。ミネオのことが大嫌い。    武器:木刀    ☆★☆★☆★    レイヤー(仲間)    名前:ミネオ    性別:男    年齢:21    誕生日:10月18日    種族:スネーク    その他:ピーターのことが大好きでちょっかいを出すため彼に嫌われている。    武器:手裏剣    ☆★☆★☆★            
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