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夜空を翔ける、光の数々。
僕の瞳に反射して、心を麗す。
ひとつ、またひとつと、流れ続けるその光。
それがたまらなく綺麗で、いつまでもいつまでも、見惚れ続ける。
瞬きする間に消えて、それは淡い恋だったかのように、儚げで。
見つけるごとに、お願い事をする。
欲に塗れたお願いや、他人を思ったお願いを。
叶うかどうかなんて、誰にも分らない。
でも、願うことに意味があると、信じてる。
でも、信じることに意味があると、願ってる。
そんな一夜の瞬きでも、日が経つにつれて薄れるということはない。
思い出そうとすると、いつでも思い出せるような、そんなもの。
刹那の光景は、大量の思い出と形を変えて、僕の記憶に残ってる。
――その、流星群が。
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