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仕方なくアパートを後にしたシンジは、予想もしなかった老人の正体と、タイムマシンの話に半信半疑になりながら、Rコーポに急いだ。
時刻が午後八時になろうとしていたからだ。
帰宅したシンジは、完全に冷めてしまったコンビニ弁当を食べてから、パソコンを使ってネットで、タイムマシンのことを調べてみた。
が、小説や原理など、ありきたりな情報しか見付からなかった。
溜め息と共にパソコンを閉じ、ベッドで横になると、
「どう考えても、本当にタイムマシンが存在するとは思えないよ……。
あの老人の妄想かもな……」
はっとしたシンジは、テレビをつけた。
「どこかで天気予報してないかな……?」
いくつかチャンネルを見ていくと、ニュース番組が出た。
「ニュースなら、最後に天気をやるだろう」
案の定、後半に天気予報が登場し、女性の予報士が、
『あすの天気は下り坂で、昼頃から雨が降り始め、ところによっては雷雨になるでしょう』
シンジは、うなずきながらテレビを消し、寝ることにした。
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