2月14日

3/7
前へ
/7ページ
次へ
黒いエナメルの靴がひんやりとしてドキッとする。 今日の日を暗示しているのかしら、と不安になる。 それでもドアを開けて冷たい空気を切り裂き歩き始めた。 駅の傍の大きな図書館。 そこであの人は待っている。 きっと今日も黒い髪をなびかせて。ちょっと背中を丸めながら。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加