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「あ、そうだ。お二人にお願いなんですが、私が自社養成受けること、水おじさんと藤田さんには、内緒にしていてもらえますか?あのお二人、多分私が受験すること知ったら、特に水おじさんめちゃくちゃ心配すると思うんです・・・」
「あーそれは言えてる」
二人が声をそろえてうなずく。双子なのではないかと思うほどシンクロしている。夏樹は改めて姿勢を伸ばす。
「あと、勇治にもまだ言わないでおいてください。勇治、いまものすごい大きな壁を乗り越えようとしてる真っ最中だと思うんです」
「そういうと思ったよ」
西山がほほ笑む。
「君は勇治よりずっと大人だから、きっと自分で道を開ける人かなって、僕は勝手にそう思う。でも、何か僕らで手伝えることがあったら、何でも言って。それが、勇治の留守を預かるバディの役目だからさ」
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