第六章 海水と灰

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「人間をプログラミングしてみれば、発生源も分かるのか?」 「人間は完全体ではない、進化してゆくプログラムで、最低限の条件だけつける」  その進化といのは、生物学的な、無制限組合せと淘汰の関係である進化だろう。 「最低限?」 「まあ、生き残れだな」  生き残って、子孫を残せというものだ。 「テーマとしては面白そうなので、やっておく。それで、夏目、クリップと仕組みは分かった。それで、いつ学校に帰ってくる?」 「仕事が終わったら行くよ」  すると、内薗の目が輝き、手で端末を操作していた。 「発生装置の設計図、夏目の所から盗んだ。設計図から割り出して、相殺する装置の原理、発見する方法などを公安に送っておいた。それと、海水は、成分は本当に海水で、他はオカルトでしかないと、素直に説明しておいた」
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