第六章 海水と灰

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「TOBOSを振りかけてみようか?」 「やってみた」  結果、TOBOSは反応せず。液体からはDNAが無くなっていた事が分かった。 「薄めたらどうなるの?」 「ただの海水になる」  すると、液体になった人間は、海に流れてしまえば、ただの海水になってしまうという事だ。 「人間が飲んだらどうなる」 「胃酸で消される」  だが、胃を通さずに体内に取り込んだ場合は、幻聴や幻覚に似た感じで相手を体感するらしい。 「俺は試していないけど、自分の中にもう一人いるような感じがして、一時間程度で消えるらしい」  試した学生によると、鶴見と会話してみたが、断片すぎて意味が分からなかった。
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