第六章 海水と灰

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「脳の記憶が無いからかな……」  どうも、液体から人間に戻す方法は無さそうだ。 「人間に戻せないのならば、殺しになるのか……」 「今まで、液体は生きていると思っていたの?」  そうツッコミを入れられると、返答に困る。でも、頭のどこかで、人間に戻るのならば、殺しではないと思っていた部分はある。 「西海、近衛さんと和泉さんは?」 「捜査を続けていますよ」  市役所でも、過去では失踪者が出ていて、被害者家族が存在していた。その人物が、橋本の上司になっていて、色々と難題を言っていたのでパワハラで訴えられているという。
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