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知らないオジサンが説明した通りに眼鏡に付いているダイヤルを『0』の位置にしてボタンを押した。
特に変化は見られない。
俺は知らないオジサンを信じてないが、『万が一』と期待していた。
男の子なら誰でも欲しいと思う眼鏡だから、俺も本物だといいなと願う。
掛けているブルーの眼鏡を外して黒淵眼鏡を掛けてみる。
レンズに度が入ってないのか少しぼやけて見える。
俺が眼鏡を替えたと言うのに誰も気付いてない。
元々俺に関心を持つ同級生が居ないので当然だろう。
楽しそうに会話をしている女の子の方を見ても彼女は俺が見ているのに気付いてないと思う。
これは、ある意味チャンスなのか。
人差し指で眼鏡に付いているダイヤルに触れて少し動かす。
すると、レンズの右上に薄く『1』と表示された。
さっきまでぼやけて見えていたのにスッキリとした視界になる。
交換する前の自分の眼鏡より良く見えた。
中学卒業後に作ったばかりなので度は合っていたのに、その眼鏡より良く見えるとは思わなくて少し感動している。
女の子が着ている学生服のジャケットが半透明になって、ブラウスがハッキリと見えている。
この眼鏡は本物か!本当に透視が出来る眼鏡なのか!
なぜ、こんな素晴らしい眼鏡を俺に渡したのか不思議だ!
教室内をゆっくりと見渡す。
男も女も関係無く上着が透けて見えるが、何故かズボンやスカートなど他の部分は変わらずに見えていた。
なるほど。なるほど。
俺はダイヤルを動かして表示してある数字を『2』に変えた。
今度は女の子のブラウスが透けて下着が見えてる。
俺のズボンの中にある物がモゾモゾと動き始めていたので目立たないように真っ直ぐに配置を変更した。
男は見たくないが視界に入るのは本当に残念。
男は上半身はTシャツで下半身はズボン。
女の子は、ブラジャーとスカートなのでドキドキしてきた。
俺だけが、この素晴らしい光景を見ているのか気になり眼鏡を少しずらしてフレームの外から女の子を見るとジャケットを着ていた。
この眼鏡が学生服を透視しているのが確認出来た。
もう1段階ダイヤルを回して『3』にすると次は何が消えるのだろうか?
次はスカート?それともブラジャー?
想像しているとズボンの中にある物が弾けそうなくらいパンパンになっているような感覚。
俺の心音が他人に聞こえそうなくらいにドキドキしながらダイヤルを回して表示を『3』にした。
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