上司に遊ばれているようです※

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「……ンぁ、」 胸で感じないと下を弄る手の力が強くなる。 下着ごと握り込まれ上下に扱かれると身体がぶるりと震えた。 「気持ちいい?」 「それ、やだ……っ!」 今度は先端を捏ねくりまわされて思わず腰が逃げる。それを押さえつけてロイさんは尚も弄り続けた。 「下着濡れちゃうから脱ごうか」 カタカタと震えるアツシに向かってニッコリと笑う。 ――これはつまり自分で脱げと? 羞恥でじわじわと体温が上がるがそうも言ってられない。 きっと脱がなければ問答無用でこのまま続行することだろう。流石に下着の替えなんぞあるわけがない。 ぐちゃぐちゃの下着で帰ることを想像し、アツシは潔く下着を下ろした。 「うわ、ぬるぬるだね」 下肢に手を添えながらロイさんは呟く。先端に触れるとぬとりと糸を引いた。 ――今更脱いでも遅かったかもしれない。 「……うぅ……」 恥ずかしいやら情けないやらで涙がこみ上げてくる。手の甲で顔を覆うアツシをロイさんは楽しそうに目を細めて眺めている。本当に意地が悪い。 「イケるまで頑張ろうね」 高揚した顔で微笑んだ彼はアツシへ無情にもそう告げたのだった。 それからどのくらい経ったのか分からないが、ロイさんは飽くことなくアツシの胸を触り続けた。 最初は何ともなかった突起もも今では弄られすぎてすっかり腫れてぷくりとしている。何だか先端がヒリヒリする気がする。 途中こちらの方が根を上げて何度か拒否してみたものの、その度にフェロモンで押さえつけられた。 じわじわと熱がたまって頭がぼーっとする。 ロイさんはそれを見ながら楽しそうにアツシの胸の飾りを横から舐めた。 「……っ、ぁ」 長時間弄られたせいなのか、ジンとしたむず痒い刺激を胸で感じられるようになっていた。 気持ちいいかどうかと聞かれると正直分からないが、どうにも落ち着かない気になる刺激だ。 「も、やめて……ください」 これ以上はいけないと察したアツシは慌ててロイさんの頭を掴むと引き剥がしに掛かるが、それに気づくと先端をカプリと甘噛みされる。 「っ……ふ、ァ!」 痛くはないが、キュウっと電気の様な刺激が走る。思わず押し返そうとしていた頭にしがみつく様、指先に力が入った。 それに気を良くした彼はそのまま引っ張るように唇で挟んだり、押しつぶしたりしながらこちらの反応を伺う。 触れられる度に感度が上がっているのか、じわじわと刺激が強くなる。 ちゅぷちゅぷと音が鳴るとどうしようもない気持ちになってボロリと涙が溢れた。 「気持ちい?」 アツシの変化を察してロイさんが嬉しそうに問う。 しかしアツシの方はそれに答える余裕がない。 切ないようなもどかしいような刺激はじわじわとアツシの思考を侵食していく。 欲求は少しずつ積もり重なっていくのに解放されることがないのが辛い。 ――熱い、熱い、あつい。 思考が同じところでループする。 どうしようもなくなって自身のモノに手を伸ばそうとすると直前でロイさんに払いのけられた。 「な……、んで」 思わず懇願するような視線を送ると彼は人の悪い笑みを浮かべる。 「触っちゃだめ。言ったでしょ、イクまで頑張ろうねって」 そう言ってアツシの胸の突起をぐりぐりと舌で撫で回した。 やだ、むり、と口の中だけで呟くとクスリと笑われる。 緩々とした刺激が先端から持続的に流れてくる。それから逃れるように腰をくねらせると逃がさないとばかりにそのままチュウっと吸い付かれる。 「…ァ…っ!」 電気の様な刺激が走ってビクビクと身体が跳ねる。 「……ァ、あ……っ」 熱い、ジンジンする。 ――気持ちいい。 頭がぼーっとしてうまく思考がまとまらない。 「ひっ……!」 摘まれるとまた電気の様な刺激が身体を駆け抜けた。決定打にはならないもどかしい刺激から逃げようと無意識に身体を頭側へずりずりと引き上げていくが、すぐに腰を掴んで戻される。 「だめ、逃げないの」 「も、やだ……ロイさ……」 しかし止めるつもりはないらしく、ロイさんは尚もアツシの胸を舐めたり引っ掻いたりを繰り返している。 くりくりと摘まれると仰け反るほど気持ち良い。気持ち良いがイクほどの刺激にはならない。 「……っふ、もうやだ……ぁっ」 もどかしくてぐすぐすと鼻を鳴らすが高揚したように笑われただけだった。 「やだじゃないでしょ。気持ちいいでしょ?」 「ううぅ……」 グリグリとさっきよりも強く捏ねくり回される。 その刺激に悲鳴をあげるとロイさんは嬉しそうにニヤリと笑った。直後、胸に顔を埋めると舌の上で転がす。 「あぁ……ぅ……っはぁ……」 舌は離さず先端に接したまま何度も往復するようにして舐め続けられる。摘まれるのとはまた違う刺激に背中が仰け反った。胸を押し付けている様で嫌なのだが自分ではどうにもならない。 「アァぁ、……や……っ!」 「嫌じゃないでしょう。ここ、気持ち良さそうだよ」 「ひ、ぁ!」 ここ、の所で今度は足でグリっと刺激される。 もう殆ど下は触られていないというのに萎えるどころかタラタラと先走りを零す。 「きもちい?」 「あ、はぁ……っ」 ビクビクと逸物が震える。無意識にロイさんの手に自身を擦り付けた。
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