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気がつくと、頬を涙が伝っていた。
大泉さん…
凛々花を抱えて現れたあのとき…
大きな体で怒ってるみたいな顔で怖かった…
3人で歩いた動物園、凛々花の楽しそうな顔を久々に見た。
二人で観た映画も勝手に決めるし、
何を食べたいかも聞いてくれない。
あんな自分勝手な男いない。
あんなゴリラみたいな男、全然好みじゃない。
なのに、何で…
悲しくなんかないのに、涙が止まらない。
きっと、悔し涙だ。
あんなゴリラに振られるなんて悔しい。
これは、悔し涙だ。
あんな男大嫌いだ。
大嫌いだ。
なんで、来てくれないの..
なんで…
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