大泉の苦悩

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それから、次々起きる事件に追われ忙しい日々を送っていた。 たまに、家族連れを見ると羨ましいと思った。 小さな女の子を見ると凛々花ちゃんの顔を思い出した。 髪の長い子柄な女性を見ると、どきっとしたが別人だった。 意外と忘れられないものだ。 自分には、もう恋愛は出来ない… そんなふうに思えた。 短い間だったが、とても心が温かくなる時間だった。 家族っていいもんだなぁ。 でも、新しく家族を作る気持ちもなかった。 このまま一人寂しく生きて行くのだろう。 まぁ、俺らしい生き方だ。
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