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告白は甘くない
好きだからこそ
言われたくない
こともあるんだよ
気づいてないの?
アタシが向けてる
アンタへの恋心に
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学校近くの喫茶店。特別内装がおしゃれなわけでも、フォトジェニックなスイーツがあるわけでもない。
昔ながらのレトロで、落ち着いた雰囲気が気に入って、気が向いた日の放課後にふらりと訪れるなじみの場所。
――のはずなんだけど、今日はいつもとは違う。
「いい加減機嫌直せよ」
アタシの隣のテーブルに座って、幼馴染みのレンジが悪びれもなく言った。
「うっさい!」
適当に返事をして、読むつもりのない小説に目を移した。
ピンクの背表紙がかわいい、生クリームに砂糖をぶちまけたような、甘ったるい恋愛小説。このレーベルのヒロインたちはみんなかわいくて。かっこいい男の子と恋に落ちる、お約束のストーリー。
自他ともに認める女らしくないアタシには縁のない世界。恋だって、うまくいかない。
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