50

5/10
642人が本棚に入れています
本棚に追加
/1809ページ
「そっかぁ!」 「皇帝 すげぇ!」 自分が説明した事であっても、皇帝を誉めると ミカエルは ムッとする。 「うん、解りやすかった」と アコがフォローし 「“ぶどうの木” の中で 生まれる子だから 俺等 全員の子 ってことだな」と まとめてくれた。 アコの言葉に顔を上げた ロキは、ジャタの島で トールに再会した時のような表情だった。 今は、女の子の顔だけどさ。 「全員の... 」と、朋樹が呟いたのを聞くと よく分からねぇけど、そわそわしてきた。 「ロキ、固い砂地に座っているのは 良くないんじゃないか?」と ジェイドが気を使い トールが 抱えるように支えて、ロキを立たせた。 「産むまでは、ずっと ロキ子なのかな?」 ヘルメスが ルカっぽいことを言うと 「うん?」と考えた ロキは、女子化を解いた。 「あれ?!」 「ロキじゃないか」 女子化を解くと、腹もへこむ。 いつものロキだ。トールが 支えの腕を離した。 「どうなっている?」 「女子化してみろ」 シェムハザや ボティスに言われ、女子化すると 妊婦さんなんだよな...
/1809ページ

最初のコメントを投稿しよう!