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『抹茶? 俺、あんまり好きじゃ... 』 一口飲んだミカエルは、初めて見る表情になって 無言で 四郎にグラスを渡す。 『何なんだ これは?! 草? 海藻?』 ロキもビビると、沙耶ちゃんは “やり過ぎたかしら?” って 顔になって 『四郎くんが、肌質も変わってくる頃だと思って... 朔也も気にした時期があったから』と 柔らかなウエーブの髪の 頭を傾け、片手を頬に添えた。沙耶ちゃん、弟がいるみたいだもんな。 『おお、そのようなことまで... 』 感動する四郎は、そう ダメな味でもないらしく ミカエルとロキの分も飲んだけど、肌荒れとか しねぇんじゃねぇかな? 蘇りだしさ。 『俺、野菜食わなくても大丈夫。天使だから』 『うん。俺も巨人だから、これは飲まなくても 大丈夫』 キッパリと 断りやがったが、ゾイが 『あの... でも 沙耶夏は、分かってても やっぱり ミカエルのことも 心配してくれてて... 』と ミカエルを ハッとさせた。 『ううん、いいのよ。 つい 泰河くん達と同じように 接してしまって... 』 心配してくれてるんだよな、マジで。 オレもだけど、ルカすら 黙って飲む。 後味が粉っぽいけどさ。
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