644人が本棚に入れています
本棚に追加
『抹茶? 俺、あんまり好きじゃ... 』
一口飲んだミカエルは、初めて見る表情になって
無言で 四郎にグラスを渡す。
『何なんだ これは?! 草? 海藻?』
ロキもビビると、沙耶ちゃんは “やり過ぎたかしら?” って 顔になって
『四郎くんが、肌質も変わってくる頃だと思って... 朔也も気にした時期があったから』と
柔らかなウエーブの髪の 頭を傾け、片手を頬に添えた。沙耶ちゃん、弟がいるみたいだもんな。
『おお、そのようなことまで... 』
感動する四郎は、そう ダメな味でもないらしく
ミカエルとロキの分も飲んだけど、肌荒れとか しねぇんじゃねぇかな? 蘇りだしさ。
『俺、野菜食わなくても大丈夫。天使だから』
『うん。俺も巨人だから、これは飲まなくても
大丈夫』
キッパリと 断りやがったが、ゾイが
『あの... でも 沙耶夏は、分かってても やっぱり
ミカエルのことも 心配してくれてて... 』と
ミカエルを ハッとさせた。
『ううん、いいのよ。
つい 泰河くん達と同じように 接してしまって... 』
心配してくれてるんだよな、マジで。
オレもだけど、ルカすら 黙って飲む。
後味が粉っぽいけどさ。
最初のコメントを投稿しよう!