あの日、オレは大人になった

あの日、オレは変わってしまった

　オレにとって、今日はなんてことない一日だった。
　授業を受けて、キュウケイ時間にブラブラして、また授業して、給食食べて、また授業して。先生の連絡を聞いて帰るだけ。
　帰った後は、宿題を後回しにしてレイゾウコにあるアイスを食べてゲームする。

　ヒマなようで、でも楽しい。そんなビミョーな日々をタンタンと過ごしていくだけの日々だ。

　これをなんと呼ぶだろう。大人は平和と呼ぶんじゃないだろうか。
　頭の中でもう1人の自分と会話しながら、誰もいないロウカを歩いていく。

　校庭で遊んでる他の子たちの楽しげな声を聞きながら、オレは平和という言葉をかみしめて、教室に戻った。