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教室は見事にガランとしている。
電気もついてなくて、明かりは窓から差し込む太陽の光だけだ。
ふと教室の後方を見れば、人がいた。
席について、何かしている。
あの子はふだんからおとなしい。キャッキャとサワいだりするタイプじゃないし、運動もトクイそうじゃない。
オレに気づいたのか、その子はオレを見るなり、ニコッと笑ってみせた。
「なにしてんの?」
「なにもしてない」
オレはぶっきらぼうに答える。
「じゃあいっしょにあそぶ?」
「あー……」
オレは教室の時計を見上げた。まだ次の授業まで時間はあった。
ひまつぶしになるし、いいかと思い、オレはうなづいた。
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