あの日、オレは変わってしまった

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「ヨウくん、あやまりなさいよ!」 「そうよ! あやまりなさいよ!」 「あやまれ!」  女子たちがいっせいに声を上げ始めた。  あやまれの大がっしょう。オレと山下さんを囲む女子たちの間は、かんぜんに教室の中で区切られてしまった。  オレが感じたキケンはただの予感ではおわらなかった。一生分のあやまれを浴びせられるも、教室に男子はオレ1人。もし他の男子がいたとしても、この状況は変わらなかったかもしれない。  とりとめもない仮の話を考えても、この状況が一変することはない。  オレは、降ってくるあられのような声に顔をゆがめ、キケンを感じた体に素直に従った。 「わかったわかったって! ごめんごめん!!」  そう叫んで、オレは教室からにげるように去ったのだ。
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