6. 邪魔する何か

14/15
8589人が本棚に入れています
本棚に追加
/242ページ
しかし、そのままなかなか絡ませてこないので、痺れを切らしてこちらから捕まえにいく。 知花のうなじを引き寄せて、キャラメルを味見したのかしっとり甘い舌を吸うと、知花の体が揺れた。 彼女には悪いが、どんなに美味しいケーキを作ろうと俺の一番を獲得することは絶対ない。 どんなデザートも知花自身には敵わない。 知花の服の下に手を滑り込ませると、スマホがけたたましく鳴り出した。 無視しようとしたのだが、鳴り止む気配がない。 顔を離して振り返ると、テーブルに置いてある知花のスマホが着信を告げていた。 仕方なく体を起こすと、知花はスマホに手を伸ばし、画面を見つめて戸惑ったように瞳を揺らした。 「どうしたの?」 「非通知なんです」 「無視した方がいいよ。 はい、没収」 知花の手からスマホを奪い、着信を切ってテーブルの上に戻した。 再び知花に顔を近づけると、また着信音が邪魔してくる。 何なんだ……? 「最近、何かあった?」 「特に思い当たらないですけど……」
/242ページ

最初のコメントを投稿しよう!