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桜舞う春
私、伊坂紗央莉は無事高校に入学できた。入学して数日、まだ慣れない高校生活を送っている。
「さおりん、昼休みどこで食べる?」
友達の紫乃が休み時間に聞いてくる。
「教室でいいんじゃない。しのの」
そう返すと、
「それもそうだね。そうしよっ、さおりん」
昼ごはんの話しは終わり違う話題になった。
昼休みになり、教室で机をくっつけて弁当箱を開けておかずをつまむ私。
「好きな人できた?」
ニヤニヤした顔で聞いてくる紫乃。
「まだ、そんな人なんて居ないって」
「またまたー、さおりんってば」
「だから、居ないって」
窓を眺める。桜の花びらが宙を舞っている。
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