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《第一章》
同じ大学に通う俺と亮介は、親の計らいもあり入学当初から共に生活をしている。
俺と亮介が婚約者という関係であるということは互いに仲のいい友人にしか話してはいない。へたに公表して怪奇の目を向けられるのはお互い避けるべきだと判断したからである。
そのおかげもあってか大学に入学して一年と半年、何事もなく平穏に過ごせている。
しかしいつまでも平穏が続くとは限らない。一人の来訪者によってその平穏は突如崩れ去る。
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