Stardust

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人間との共存を選んだアルビレオ。 彼自身も、王国との同盟で反皇帝派の動きが活発になることを予想していた。 「対策は考えてある」 アルビレオはクレアの瞳を見ながら言う。 それを聞いた彼女は、バンっとティーカップを乗せていたテーブルを叩いた。 「対応が遅いわ! 今朝、十八人目が殺されているのが見つかった。王国はもう一刻も待てない」 「わかっている」 「全然っ、わかっていないわ!」 冷静を失い、声を荒げるクレア。 無理もないだろう。はぐれ吸血鬼に血を吸われ死んだ者の中に、彼女の友人もいたのだ。 変わり果てた姿を見たときのショックは今の比ではなかった。 「落ち着け、クレア」 「私は落ち着いているわよ!」
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