2人が本棚に入れています
本棚に追加
悲しみと憎しみ、深く深く沈んだ感情に捕らわれ呟いた言葉は重く。
アルビレオとクレア、吸血鬼と人間との間に深い溝を作った。
「待て! クレア……」
涙を溢し、走り去る彼女を追い掛けようとするアルビレオ。
しかし、彼女の呟いた『バケモノ』という言葉が胸に刺さり、動けなかった。
煌めく星屑のように眩しい少女。
宝石のように、流星のように、その双眸から溢れ落ちる涙。
「クレア……」
彼女が走り去った後、残されたアルビレオは名前を呼ぶが答えるものはない。
彼は黒幕を突き止めるため、再び集められた書類へと目を落とす。
そこには、ある男の名が書かれていた。
……to be continued
最初のコメントを投稿しよう!