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ある程度身だしなみを整えてから部屋を出る。結局この施設の人だったらしい女性は見当たらない。
流石にそこまで待ってはくれないか。
相変わらずうるさい心臓を少しでも収めようと、深呼吸をしてから講堂へと走った。
-講堂-
ついに、ついにたどり着いてしまった。扉の奥からは全く物音が聞こえない。人が多いのに静まり返っているところに行くのは一番苦手だ。
あぁ絶対注目される、どころか絶対悪い意味で顔覚えられる!
もし現世にねこ型ロボットがいたら今すぐにでも引っ張り出してかわい子ちゃんと合うところからやり直したい。スゥッといきを吸う。
扉の前で暫く突っ立っていた私だがこのまま怖気づいて余計に遅らせるわけには行かない。
私は講堂の重々しい扉を両手で押し開けた。
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