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プロローグ
ここは六道という6つの世界の真ん中に存在する世界、冥界。
閻魔大王として恐れられているヤマ・ラージャが統治している世界だ。
そんな冥界の端っこで1人の少女が元気よく歩いていた。
「ランランラ~ン♪ここは冥界♪ヤマ様が統治する冥界♪鬼がたくさん住んでる♪」
元気よく歌いながら歩き続ける少女。
「鬼は強い♪とても強い♪冥界を守る兵隊さん♪ワッハッハー♪……んん?」
歌っている途中で何かを見つける少女。
それは1つの塊となっている黒い靄。
「何だこれ?」
少女は不思議に思って靄の方に近付く。
するとその時だった。
「おわぁっ!」
突然靄が掃除機の様に少女を吸い込もうとする。
「おわあぁっ!何なのだぁっ!?」
少女はその場に留まろうとするが、力敵わずにそのまま靄の中へ吸い込まれてしまった。
その後、靄はまるで役目を終えたかのように消滅する。
そしてその数分後、赤鬼であるワラシベが金砕棒を片手に姿を現した。
「おいヌプル?ヌプルー!?ったくあいつどこに行きやがった?今ナラカの目撃情報があってここは今危険地帯になってるって言うのによぉ……。ヌプルー!?おい返事しろ~!」
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