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少女の話を聞く健一だったが、内容が全く理解出来なかった。
その後も少女の話を聞こうとするが、その時だった。
「ケン君、湯加減どうかしら?」
「ぎゃあああぁっ!」
「ゴバブベボバボブ……ッ!」
何の前触れもなく、突然幸恵が扉を開けて現れて、健一は少女を隠す為に咄嗟に彼女の頭を掴んで湯の中に隠した。
そこで必死に抵抗する少女だったが、健一は視線を幸恵に向けながら必死で隠そうとする。
傍から見たら女の子と温泉に入ってると思われてややこしい状況になるのは目に見えてる。
だから絶対に見られる訳にはいかない……!
……というか、ユキ姉何で男風呂に!?
「おいユキ姉!何しに来たんだよ!」
「何って、ケン君そろそろ温泉に入ってるだろうなぁってね。私の思った通り、やっぱりバスタオル忘れてたでしょう」
「いやバスタオルはありがたいけど!ここ男湯だぞ!」
「でも別にこの時間帯に入ってくる人もいないし、別に問題ないわよ。……あら何もしかして恥ずかしいの?昔よく一緒にお風呂に入ったじゃない」
「何年前の話だよ……!てかバスタオルだったら脱衣所までで良いだろ!とっとと戻れぇっ!」
健一は思わず再び幸恵を追い返した。
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