第2湯 謎の女の子登場

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更に顔は外の空気によって涼しく、身体は湯によって温かい……その絶妙なバランスが妙に気持ち良く、眠気へと誘っていく。 そのおかげで意識が朦朧としていく健一。 ……………………。 やがて開いている瞼もどんどん閉じていく。 そして完全に瞼が閉じようとしたその時だった。 「のわぁっ!」 「っ!?」 突然何かが頭上から降ってきて、頭に激突した。 「イタァッ!」 ドボーン! 思わず叫ぶ健一だったが、その直後に頭に降ってきた何かはそのまま湯船に落ちていった。 それによって大量の水しぶきが顔に掛かり、健一の眠気は一気に吹き飛んだ。 「な……何だ……?」 屋根が落ちたのか……!? 健一は思わず顔を上げて確認するが、屋根は健在……どこも壊れている所はない。 だとすると何だ……屋根の上に動物でもいたのか……? 「……っ!」 水しぶきが上がった場所もとい、何かが落ちた所からブクブクと泡が上がってきた。 「やっぱ動物なのか……?」 警戒するようにまじまじと見つめる健一。 するとその時だった。 「ぷはぁっ!」 「っ!」 再び飛び掛かってくる大量の水しぶき。 それと同時に、例の何かが勢いよく湯の中から姿を現した。 「死ぬかと思ったぁっ!」 「……っ!」
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