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「私以外にも新人が来てるんですか?」
「ああ、そうだな。せっかくだから会ってみるか? 新人同士、話が合うかもしれねぇ」
「は、はいッ!!」
こうも何もかもがうまくいくとは思わなかった。
イケメン外国神の先輩に同じく外国神の新人までいる労働環境など、そうそう巡り合えるとは思えない。
ミヅハは閻魔大王に心底感謝した。
◇
「マジか……。俺以外にも新人っていんのか」
こちらも恐ろしいほどの西洋系のイケメンだった。新人らしい黒髪の外国神の横で、彼の先輩らしい大柄のこれまたイケメンの外国神が笑っている。
「そりゃ、冥界にも神界にも新しく入ってくる神もいれば別の次元に旅立っていくやつもいるらしいからな。それにしても偉ぇじゃねぇかッ! 今のままでも神界で十分やっていけるってのに、更に上を目指そうなんざ。精進したいってんなら、俺で良ければ力になるぜッ!」
……ここはイケメン天国だ。少しボーっとしていたミヅハにここまで案内してくれた銀髪の神が苦笑する。
「まぁ、あんま緊張せずに気楽にやろうぜ。で、そっちの黒髪のが最近入ったばっかのうちの新人」
慌てて我に返ってミヅハが頭を下げる。
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