副主将の瞳避けながら

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「お疲れ様です♪ ランチタイムの前に 冷たい桃で、糖分と水分補給して!」 甘い香りを放つみずみずしい桃。 それに、男性部員達は歓喜の声をあげた。 稽古の後、女子部員は (Mother1名、WEST3名A営業含む) 山木夫人の計らいで先にシャワー♪ その後、体育館にあるミニキッチンのある 一室に、部室の冷蔵庫に冷やしておいた 私の山梨土産の桃を持ってきて、女子みんなで皮を剥きカットした。 桃の他に、冷たい麦茶も紙コップに用意して お盆で配ってまわる。 シャワー待ちや、着替えてる人、その間を縫うように歩いて提供する。 普段は、やらないこの仕事 「お茶くみは女の仕事」そう揶揄される事も たまにやると、新鮮♪ 「ありがとう」 きちんと言える人が多いから気分もいい♪ その仕事中も、何気なく乾さんを避ける努力。 だけど、その心配は無用だった。 我がMother・F剣道部のエースは、女子部員にとって…… ーーー「憧れの人」で「彼氏にしたい人」ーーー めったに会えないから、色めき立って WEST剣道部の人達に囲まれていた。 「ほらーッ!乾くんだけじゃなくて みんなに配りなさい!」 山木夫人のお叱りの声がした。 着替えと、水分補給等終わったら 両工場剣道部交流会兼ねた ランチタイム♪だ! さて、どう抜けようかな? お腹は空いてるからある程度食べてからの方がきっと利口。
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