副主将の瞳避けながら

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ランチタイムのメニューは、初めて訪れた季節と違い夏のメニューとなっていた。 ……正しくはお品書き。 和食がメインに思われるけど、やや洋食要素もある。 ーーーで、目の前には……ごちそうの王道の 唐揚げッ! サイコロステーキッ! ドドーンと大皿に、盛られている。 サイコロステーキは熱々の鉄板で、ジュージュー音を立てている。 そして様々な大皿料理がテーブルに色とりどりに用意されていてなかなかだ。 城島以外の剣道部の同期との食事は、会社研修以来だから実に4ヶ月振りとなる。 座席は、両剣道部新人で固められて 私としては、一安心♪ 思いっきり、乾さんから離れてるし さらにさらに、出入口に近い。 これなら、合間見て抜けれる! 「…なんだよぉ〜響ッ… ニヤニヤしちゃって… そんなに腹減ってんのかよ?」 城島、私の事相変わらず 食いしん坊って思ってるから こういう事言うんだよね。 ま、確かにそうかもだけど、これは違う〜! 部屋から抜けやすそうだから、ニヤついてるなぁンて、言えないッ! だから、 「ふふっ♪そう♪」 なんて満面の笑みを見せた。 私と城島のやり取りを、滝川さんあまりよく見てないけど、気になる。 滝川さん、城島が好きっぽいし、稀に、自分が好きな人と楽しそうにしてるとめんどくさいタイプだとしたら嫌だから後で、隣り譲らないと。 ……なんて思っているうちに、交流会が始まった。 まずは、自己紹介。 そして、選手としての目標なんぞ 言わされて……やっと乾杯! やっと食事ッ! ワーイ。
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