人生初の…

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19歳で………。 しかも、初恋で……。 恋人と呼べる人が私に出来るなんて! 正直ちょっと信じられない! そして…… 今…… その彼と…… その彼の家で…… こうしてベッドで寝てるなんて! 山口 (きょう)は、 逞しい男の腕の中で目覚め そのアーモンドみたいな形の目を ぱちくりしていた。 この世に生まれて19年。 ほぼ、剣道漬けの青春。 しかも、世でいうお嬢様学校育ち。 男性に縁はあれど、剣道での縁な故…… 異性として意識してない。 元々の性格や男社会な職人の親方の あっ!もとい、社長の娘……。 そんな事もあるであろう。 例えば……。彼女の剣友。 西村一馬。 小一で剣道始め、小二のラストで 防具つけ始め…その半年後、 小三の時に試合の決勝戦で出会った男。 小五の頃、彼女は身体的に早熟過ぎるが故 着るものによっては、なので…… ナイト的に常に傍にいた。 西村は、たぶん彼女を異性と意識してる しかし彼女は、意識してない様だった。 例えば、この春に実業団選手として 一般社会人として入社した先で やはり剣道絡みで出会った。 現在強豪校・S高剣道部出身の城島道真。 コイツに関しては、コイツの性格か? 彼女の性格か? 剣道部ということで意気投合。 その時の響の見た目は新人研修で 色々とめんどくさいからと長い髪をショートボブ。前下りの大人っぽい髪型にしていた。 小柄で大きな瞳が魅力的にも関わらず 顔立ちが中性的で 「男なのか女なのか…ようわからん」 そんな印象で、女とは見てなかった。 城島の出身高校は男子校ではあるが、 全てが男らしいとは限らない。 中性的な見た目の同級生もいた。 (きょう)はどちらかと言えば、そんな同級生寄りに城島の中では分類され、 ほぼ男子的な友人関係となる。 したがって、城島(やつ)に対しても男性としての意識は、(彼女)の中にはまるっきりなかった。
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