人生初の…

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そんな(きょう)が、ひとりの男性を『男』と意識したのは……、 同じ19歳だけど生まれ月の関係で、一学年先輩にあたるこの男。 『長瀬慶司(ながせけいじ)』。 ベッドの上で彼女を抱きしめている男だ。 152cmの小柄な響から見たら、たいていの異性は背が高く思えるが、 この男長瀬慶司は、長身で180cmちょいあるから彼女から見たら山のように 「でっかぁーーい!」 思わず言ってしまうほどだ。 世の中には彼よりも長身は山ほどいるのだが。 この男の経歴は、ちょっと変わってる。 子供の時から剣道に身を置いた訳では無い 空手を小学校入学と同時に始め、武道の道に入った。 中学校でも続けたかったが空手部ないからと、やはり興味のあった剣道へ。 中体連で名を残したのに、スカウトに来た高校蹴って、ほぼ男子校の都立へ。 そこで柔道に出会い、メインは剣道部として 剣道と柔道を両立して武道漬けの青春を謳歌した。 剣道部として高体連では、そこそこの成績を残してる。 全く無名の都立高校剣道部にも関わらず 実業団チームとして名のある P○○-○○es㈱の剣道部がこの男をスカウトした。 現在、全国の製造部の中心の Mother・Factory剣道部へ入社入団。 癖の強い先輩達に揉まれながら、 仕事も剣道も充実した毎日を過ごしてる。 生まれつきの栗色の髪と茶がかった瞳。 鍛えられたアスリート体型のせいか? ちょいと外国俳優ぽくジーンズ履きこなせる。 この二人の出会いはかなり変わってる。 時を遡って去年。 キーワードは……、 剣道とお弁当。
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