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幸せの余韻に浸りたいふたり
「……30分位寝ちゃった?」
「いや それどころじゃない……な」
慶司と響は、揃って眉顰めて時計みた。
シンプルな家具の少ない部屋。
時計は二つ。
壁時計と、ベッドサイトのライト横の時計。
ふたつとも間違いなく八時を指していた。
「起きなきゃ!」
響は、慌て、慶司は
「俺ん家、高速近いから…乗っていきゃ
フフ…大丈夫♪」
余裕な顔で響を抱きしめ頬ずり。
なんかチクチクすると響は思った。
男ならではの事情なのはわかってる。
「こんな人だっけ?」
そう思うけど、それもいい。
「もっと一緒にいたい」
慶司は響の唇にチュ♡とキスを落とし
寂しそうな顔をした。
「私もだよ もっと一緒にいたい」
そう言って響は慶司に唇をそっと重ねた。
気持ちを確かめ幾度も求めあって
夜を過ごし、朝も求め合い愛を深めたふたりは『時間』に縛られて観念してバスルームにいた。
愛し合った余韻と汗をシャワーで、お互いに
洗い流しながら抱きしめあい唇を重ねる。
その行為は逆効果。
一度覚えた『セックス』と言う究極の愛の行為。
せっかく汗を流したのにも関わらず、慶司の唇は響の唇から顎へ顎から首筋へ乳房へ……。
響は、慶司の指先が再び固くなった乳房の先端を摘まれながら乳房を唇や舌で愛撫される事にたまらなく気持ちよく身を任せた。
バスタブのヘリに座らせられ脚を広げられ
一番気持ちいいと思う場所への
シャワーの水音とは違う水音が、慶司の長く太い指や舌や唇で荒い息遣いとともにバスルームに響く。
そして……また♡
これを若いから言っていいのか?
わからないが……。
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