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わたしはその行為を行った経緯を覚えていないのだが、
病院のベットで息を引き取っている祖母の写真を撮った。
離れて暮らす兄弟や姉妹は死に目には会えない、
そんな短絡的な理由だったようにも思う。
その画像を添付して報告しておいた。
少し複雑な気持ちだった。
今までの苦労が無くなったという安堵感と、
身近な人が亡くなってしまったという空虚感、
いろいろな手続きがあるのだろうという不安、
様々な感情が入り乱れていた。
親は、それこそ相続や葬式・各種手続きなどで忙しいのと、
自宅に帰省する兄弟たちの準備等で慌ただしく、
今までの苦労から精神的に余裕もなかったのだろう、
写真を送ったことを告げると、
不吉だから画像を消すように言われた。
言われれば確かにそうかもしれないと思い、祖母の画像は消した。
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