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そんなことが2週間ほど続いたある日、
偶然、街で兄に出くわした。
わたしはひどく怒っているのだろうと思い
他人のふりをして避けるようにしていたのだが、
兄は何事もなかったかのように声をかけてきた。
事情を説明すると、兄はそんなことは全くしていないという。
度重なる身内からの中傷に疲れていた為、それすら信じられなかったが、
携帯を見てもらうと、ひどく驚いていた。
これが演技ならよほどの役者だ。
添付画像もメールも、もう最近は見なくなっていたので、
ここで初めて見ることとなった。
古いものから開封していく。
保存期間がギリギリのものは、
あの誰も居ない病室の画像だった。
1日ごとに新しく開封していくが、基本的に同じような画像だった。
だが病室にも変化があることに気付いた。
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