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前編
実業家。色事師。詐欺師の親玉。他にも色んな顔を持ち、権謀術数に長け、おまけに奸佞邪智ときている、そんな男コーショクは女王を裸にして金儲けするべく子分ターラーと共にタイムマシンに乗って祖国ナムズを発ち、200年遡って近世ヨーロッパ位の文明があり絶世の美女マリーが支配する国クールズへやって来た。
コーショクはマリー女王が栄耀栄華を極め、贅沢と装飾を事として服装にも湯水の如く金を使っていることに付け入り悪計を果たそうとしているのだ。
何せ、マリー女王は虚栄心が強くて自分が一番美しい女性でなければならないというモットーがあるから、いつも自分の美しさを褒めたたえてもらいたくて服装に対する凝りようはエスカレートするばかりだった。
だから自分を着飾ることに特に熱中して厖大な金をかけ、その代わり国民に重い税を課し苛斂誅求を極めていた。
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