1人が本棚に入れています
本棚に追加
「そんなに輝いてますか?」
「へえ、勿論でございますとも、ねえ、大臣様方!」
いや、全くその通り、如何にもという言葉が大臣たちの口からも次々に出たが、「これはもう絶対、今度のパレードにはこのお衣装でお出になるべきでございましょう!」と言うコーショクに対しては大臣たちが戸惑いの顔を見せる中、キエラ大臣は言った。
「しかし、民衆は我々と違って頭の良いのが少ないから・・・」
「いや、恐れながら申し上げますが、そんなことはございません。確かに中には馬鹿もいますが、女王様の美しさには只々平伏してしまいますからご安心ください!」
「まあ、そうだなあ・・・」
結局、この後も口の達者なコーショクに大臣たちは言いくるめられてしまいマリー女王も有りもしない下着とドレスでパレードに出ることに決めてしまった。
最初のコメントを投稿しよう!