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「生徒会、すごいよな…」
「オレは未だに顔も覚えてないけどな。」
「さすが宵。大物すぎる。」
Aランチの乗った盆を机へと置き、隅にある2人席に大祥と座る。
ふと、視界の隅に気になるものが映った。
…あのもじゃもじゃ、一人で来たんだな。
「お、転校生くん?やっぱ気になるんじゃないの!」
「あんな格好してれば二度見くらいするだろ」
「ん?あれ。なんか近づいてきてない?」
「は?」
「おーーい‼︎‼︎出雲ーー‼︎‼︎‼︎」
わぁ、すごい大声。
飼い主を見つけた犬のごとき勢いで走ってくる。
やめろオレのペットはペロだけだ。
「ひぃっ…」
「顔覚えられたんだな。」
「他人事のように言うな‼︎って、なんか生徒会もこっち来てないか⁉︎」
「え…、あ!本当だ!イベントktkr?」
「というかここ二人席だっつうのに…あーもう己の整った顔立ちを怨む!」
「ヨッ!顔だけの男‼︎(ただし周りと比べるとそこまででもない!)」
「うるせえ‼︎本当のことを言うな‼︎」
さて、どうするか。
大祥と喚きながらどうしようもないから来た時にどう対処するか頭の中でシュミレーションしておく。
一緒に飯いいか?orどうやって食堂使うんだ?or道案内してくれ!orどうして置いていったんだ…!の怒り…ext.。
飯はここは二人席だし、奥の一人席が空いていることをアピールする。
無駄なら、さっさと食べ終わる。
道案内だった時は適当にごまかそう、いざとなれば大祥に上手い具合に押し付けてやろう…。
よし、さぁ何処からでもかかってこい‼︎
オレの口防に耐えられるものならな‼︎
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