1.どうしてこうなった。

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「何すんだよ‼︎」 会長が魚雷のごとくふっとんだ音で意識を戻す。 大祥が煌めく瞳をしているのを見て、ああ、今のは現実だと認識する。 さて、精神的ダメージを負って放心した俺の周りで繰り広げられるのはこんな音だ。 ぎゃーぎゃー叫ぶオカマども。 会長の名を叫ぶ奴ら。 それを見て爆笑する会計チャラ男。 戸惑っている奴ら。 会長にやれやれと駆け寄る副会長らしき男。 会長は「…やはり面白い…」と殴られたのに何故か笑顔でドMアピールを始める。 殺気。困惑。愉悦。同情…などなど…。 そしてオレに向けられる視線。 やめてくれ。マジ頼むから、やめてくれ。 (5、7、5。[出雲、哀愁の句〕。) オレは何をされるんだろうか…。 「よ…宵…」 「…殴られたりした方が千倍マシだな、これは」 「今夜はお赤飯炊いた方がいい?あと、お風呂沸かしとくね。部屋には入らないから安心して抱かれてもいいよ!」 「風呂の前にお前の頭が沸いてるな⁉︎くたばれボケ‼︎」
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